長沼 豊
国際ボランティア学会「ボランティア研究」第15号 15 5-15 2015年
この論文は日本の教育的文脈におけるSLの意義とこれからの展望について述べた。SLは米国において、CSに代わって、1980年代から推進が図られた。1990年代以降SLは大学において普及し、それが初等・中等教育にも広がった。日本では1980年代からボランティア学習という言葉で教育実践が始まり、1990年代になって米国からSLが紹介されるようになった。したがってSLは米国から紹介され、そのまま日本の教育的文脈に位置づけられたわけではない。SLはボランティア学習の推進があったから普及した。これは米国においてSLが普及する前にCSの教育実践があったのと類似している。次に、今後の日本の教育的文脈においてSLを意義のあるものにするためには、アカデミックな知と、サービスから得られる知を統合させることが必要である。つまりサービスとカリキュラムを統合することである。また、リフレクションにおける批判的思考を重視し、学習過程を充実させることが大切である。(SLはService Learning CSはCommunity Serviceの略)