基本情報
- 所属
- 学習院大学 人文科学研究科 史学専攻 博士後期課程
- 学位
- 修士(史学)(2020年3月 学習院大学)
- researchmap会員ID
- R000045510
普段は日本近現代思想史を中心に、歴史学・人文科学の領域で研究を行っています。
一方で、雑談の場でお話をいただいたことをきっかけに始まった「歴史学×AIによる史料継承に関する理論的研究」の活動についてよくご質問をいただくため、あらかじめこちらにまとめておきたいと思います。恐れ入りますが、これぐらいの最低限の自明な文脈は踏まえた上でご質問をいただけると大変助かります。背景や文脈があるのかもしれないと一度立ち止まって考えられる方々には無関係な話ですので、聞き流していただければ幸いです。
※また、以下のアウトリーチ活動や関連した制作を除き、普段の研究や作品作成等にAIは一切使っておりません。
普段の研究における私自身の文章をAIと誤認して不当に低い評価を加えるといった営みについては軽蔑いたします。
加えて、「自分が煽られた」と突然怒る方がいらっしゃいますが、私にそのような意図は一切ありません。発信者であり作者である私自身が言葉の意図を直接説明し直しているにもかかわらず、ご自身の思い込みによる解釈が正しいと言い張るのは、客観性を欠いた自己中心的な暴論であり、単なる言いがかりです。私の意図に反して勝手におかしな方向に曲解し、攻撃的な関わり方をされるのは非常に困惑しておりますし、大変迷惑です。
私自身は総論としてはAIの導入に対して警鐘を鳴らす立場ですが、そうであっても、0か100の極端な議論に回収されず、AI for Scienceの文脈から、零れ落ちやすい個人の記憶やオーラル・ヒストリーの成果を、法的問題のない独自のAI技術を用いて「自ら語る史料」として近未来へ持続可能な形で継承する理論的枠組み・アイディアについてアウトリーチ活動を行ないました。
ここで重要なのは、一次情報を開示するがAI自体はその人自身ではないという点です。だからこそ、当事者本人が生前に「この情報は開示して良い」と選択できる、情報の自己決定権としてのポジティブな側面が生まれます。こうした試みにおいて生前同意が不可欠である理由は、「デジタル・ネクロマンシー」の類が孕む倫理的逸脱を防ぐためです。
人々の“過去の生のありよう”は、現代を生きる人間の都合によって恣意的に消費されてよいものではありません。また視点を変えれば、AIはその人そのものではないからこそ、そのAIの導入を行なった人に責任が生じる回路が生まれるのであり、この点に研究者としての倫理的責任を見出すことができます(尊厳を守るためのブレーキの設計が重要です。また、当該テーマにおいてハルシネーションの回避は重視すべき課題であると考えております)。
もちろん、歴史の現場の拒否感は当然強いです。空襲・戦災を記録する会全国連絡会議の交流会において、空襲を実際に体験した語り部の男性から当時のお話を伺う機会がありました。その際、近年の動向としてAIに自らの仕事を奪われるのではないかという恐怖がある、との素直な語りがありました。また、「なにより自分はまだまだ元気で頑張りたい、語り継ぐことが生きがいである。当事者としての強い自認がある」ともおっしゃっておりました。こうした「今を生きる人間の尊厳や生きがい」を前にして、技術を外側から押し付けることは許されません。
しかし、当事者はいつか亡くなってしまい、二世、三世、そしてその先の世代へと続く継承のなかでは、語りの濃度が低下せざるを得ない現状もあります。
「語り部」と言う営みを尊重すればこそ、未来への備えとしてデジタル技術の導入がいつかは不可避になります(歴史学では「史料に語らせる」ということがよく言われます。一次史料の大切さは基本中の基本のことですが、通常、一次史料が実際に語ることはない訳です。また、動画の記録は証言を残すために大切ですが、双方向性がなく、それだけで「語り部」の代わりになるとは言えません。裏返せば、質問に合わせて事前に撮影した映像を選択してそのまま再生するNHKの事例であれば動画史料やテクストベースの史料としてのみ残せばそれで事足りるということでもあります)。人間は曖昧に記憶するという意味で正確です。人間は機械のようなデータ記憶装置でないのと同様に、無機質なデータアウトプット装置でもないのです。「人間の記憶は曖昧性を孕み、変容可能性を有しているという意味で正確に蘇る」が、そのこと自体は別段特筆すべきことでもなく社会生活上わざわざ言うまでもない事であります(だからこそ史料批判が重要になります。「記憶は曖昧だから語るな」といったら全ての人間は発話出来なくなるし、史料自体残してはならないということになります。史料抹殺は「虚証歴史学」への一歩です。もちろん正確性が高いことに越したことはありませんが、完璧な演算を行う機械だけが将棋や囲碁の対局を許されるわけではないのと同様の理路です)。
「どこかで絶対に必要になるね」との葛藤の末の重いお言葉をいただくことも多々あります。当事者から役割や尊厳を「奪う」のではなく、その主体性や「自己決定権」を尊重し、「ともに活用し、一緒に進める」協働の姿勢を持ちながらであれば、可能になる方向性自体は生まれ得ると考えております。
経歴
4-
2024年4月 - 現在
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2023年8月 - 2024年2月
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2020年4月 - 2022年3月
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2018年4月 - 2020年3月
学歴
2-
2020年4月 - 現在
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2018年4月 - 2020年3月
委員歴
3-
2022年6月 - 2023年6月
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2020年6月 - 2021年6月
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2018年6月 - 2019年6月
受賞
5論文
3MISC
2講演・口頭発表等
11-
東アジア日本研究者協議会 第 8 回国際学術大会報告 2024年11月10日当日掲載資料等とタイトルの相違がありますが、こちらが報告したタイトルそのままのものであり、正しい表記です。
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アカデミスト株式会社「若手研究者を投票で応援! - academist Prize 第3期 ファイナルイベント」 2024年8月29日
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アカデミスト株式会社「AI協働時代に研究者はどう生きるか - academist Prize 第3期 アカデミスト賞発表イベント」 2024年4月26日
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アカデミスト株式会社「AI for Science の現在地 - academist Prize 第3期 企業賞発表イベント」 2023年12月27日
教育業績(担当経験のある科目)
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2024年4月 - 現在歴史学B (東京女子医科大学)
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2024年4月 - 現在歴史学A (東京女子医科大学)
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2020年4月 - 2022年3月日本史演習TA(ティーチングアシスタント) (学習院大学文学部史学科)
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2018年4月 - 2020年3月4年生演習TA(ティーチングアシスタント) (学習院大学文学部史学科)
Works(作品等)
1-
2023年7月15日 - 2023年7月16日 芸術活動角度を変えてみると「見えなていなかった文字が浮かび上がる」トリックアートになっています。 本作品は2023年10月7日-10月9日の「会いに行ける科学者フェス」や、2024年11月4日-10日の「Academimic museum」でも展示されました。 「ロンブンアートストリート」についてのURLはhttps://academimic.com/ras。 「会いに行ける科学者フェス」での展示についてはhttps://meetings.jaas.science/blog/20231002-4145/。 「Academimic museum」についてはhttps://academimic.com/am2024。
学術貢献活動
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その他中国社会科学院・日中友好会館 2024年9月8日 - 2024年9月14日日本青年研究者訪中団20名が9月8日から9月14日まで中国を訪問し、政治、経済、社会、文化、歴史、外交政策等に関する対日・対中理解の促進を図るプログラム。 本事業は、中国の哲学・社会科学の最高機関である中国社会科学院の招待により、日本の大学・研究機関等に所属する青年研究者を訪中派遣するもので、中国社会科学院との間の相互交流の一環として実施し、今回は2019年度、2023年度に続き3回目の派遣となります。 中国社会科学院をはじめとする中国の研究機関・政府関係部門等を訪問し、青年研究者及び関係者との交流を行うほか、地方都市の視察・参観等を通じて、中国についての多面的な理解と、日中両国青年間の友好を促進します。外務省が推進する「JENESYS2024」の一環として実施されています。
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企画立案・運営等, パネル司会・セッションチェア等学習院大学史学会 (総会 :学習院大学中央教育棟 508教室。大会報告 :学習院大学中央教育棟 501教室・502教室。大会講演 :学習院大学中央教育棟 401教室。) 2024年6月15日総会で議長、大会で司会を担当。 講演者:島田誠先生(学習院大学文学部教授),高橋典幸先生(東京大学大学院人文社会系研究科教授)。 研究報告者:徐知非,宋瑞昇,竹澤翔,荒見愛,仲田拓真。
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企画立案・運営等, パネル司会・セッションチェア等学習院大学史学会 (総会 :学習院大学中央教育棟 404教室。大会報告 :学習院大学中央教育棟 501教室・502教室。大会講演 :学習院大学中央教育棟 401教室。) 2023年6月10日大会実行委員として総会・大会全体の企画立案・運営管理、総会での司会を担当した。 講演者:鐘江宏之先生(学習院大学文学部教授),西山暁義先生(共立女子大学国際学部国際学科教授)。 研究報告者:三潴みづほ,林哲民,林大樹,吉田勝弥,青木健史。
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企画立案・運営等, パネル司会・セッションチェア等, 査読学習院大学史学会 (オンライン開催) 2022年10月15日講演者:梅森直之先生(早稲田大学政治経済学術院教授),木村直恵先生(学習院女子大学准教授)
社会貢献活動
13メディア報道
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学習院大学 学習院大学ホームページ News 2024年3月14日 インターネットメディア