type:論文
type:Articles
享保期に甲斐柳沢家が実施したハイタカの巣鷹献上について、その開始および定着過程の分析を通じ、徳川将軍家の用命を受けて実施された御用鷹としての性格を論じた。また、将軍の鷹狩においてハイタカが夏・秋の主役として重視されたことを指摘するとともに、巣鷹山をめぐる争論の分析から甲斐国の地域的特性にも言及した。以上の検討を経て、柳沢家の献上構造において、巣漑献上が別献上の位置づけにあり、年中献上とは異なる論理で実施されたことを提示した。
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