人文科学研究科

大木 悠佑

オオキ ユウスケ  (Yusuke Ohki)

基本情報

所属
学習院大学 人文科学研究科 アーカイブズ学専攻 助教
学位
修士(アーカイブズ学)(2013年3月 学習院大学)

研究者番号
11003773
J-GLOBAL ID
202401014851798044
researchmap会員ID
R000066611

論文

 3
  • 大木 悠佑
    レコード・マネジメント 80 18-34 2021年  
    2016年に改訂された記録管理の国際標準ISO 15489では、「アプレイザル」(Appraisal)の項目が追加され、2018年策定の技術報告書ISO 21946とあわせて、その考え方や手法が示されている。本稿では、こうした「アプレイザル」に関する国際標準の考え方や手法を紹介し、アーカイブズ・ニュージーランドを事例として、「アプレイザル」に関する手順書や、アプレイザル・レポート及び処分基準書の策定プロセスを分析し、その主な特徴として、以下の点を指摘した。まず、「アプレイザル」は、組織の業務継続に必要となるレコードキーピングや、アクセス、リスク・アセスメントを範囲とする基本的な行為として位置付けられていること、次に、法的・技術的要因の変化を踏まえて、定期的に見直しされるサイクルモデルであること、そして、その分析や内外の利害関係者との協議を記録化し、アカウンタビリティを果たし、透明性を伴ったものとして実施されていること、である。
  • 大木 悠佑
    アーカイブズ学研究 29 77-100 2018年12月31日  
    行政のアカウンタビリティを支える公文書管理制度とその中におけるアーカイブズ機関の役割とは何か。本稿ではこのアーカイブズ学とアカウンタビリティの問題について、オーストラレーシアの公記録管理制度を基に検討する。1980年代以降に明らかとなった州政府が関与する不正事件と不適切な記録管理の関連性を認識したオーストラリアは、アカウンタビリティ・システムの改善を意図した公記録法の改正を行っている。こうした背景を基に成立したオーストラレーシアの公記録法では、レコードキーパーの役割が、アーカイブズ機関を中心とした複数の機関によって担われるチェックアンドバランスの体制が構築され、またアーカイブズ機関が行政機関の記録作成、管理に関与し、行政のアカウンタビリティを支えるレコードキーピングの主要な役割を担っていることを指摘した。
  • 大木, 悠佑
    学習院大学人文科学論集 (25) 259-281 2016年10月  
    application/pdf This paper researches how archivists play a role in modern times, learning from Terry Cook’s paper, Evidence, memory, identity, and community: four shifting archival paradigms, published in archival science vol.13 in 2013. He says that the role of archivist has changed from a passive curator to an active appraiser to a societal mediator and fi nally to a community facilitator. We oversee the development of the archivists’ role in Japan from the 1950s to 2000s. From this insight, We point out that because there was little understanding of the role of the archivist in japan and also professional associations, like The Japan Society of Archives Institutions, need to research and establish an educational program and qualifi cations system, there are few arguments about the role and mission of the archivist. In Australia, accountability crisis emerged from government and corporate mismanagement and corruption in the 1980s. These reviews explored that poor records management make it diffi cult to disclose affairs entirely. This caused the archivists to reinvent their roles, from guardian of historical resources to auditor and standards setter in the records management area. We consider the role of the archivist in Records Continuum theory. We point out that archivists should become facilitators and watchdogs for recordkeeping systems to make records and refl ect social interests and values in archives.

MISC

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書籍等出版物

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  • 安藤正人, 石原, 一則, 大木, 悠佑, 坂口, 貴弘, 塚田, 治郎, 平野, 泉, 保坂, 裕興, 森本, 祥子 (担当:共訳, 範囲:日本語版に寄せて/第1章 ドキュメント(共訳)) (原著:Array, Array, Array, Array)
    明石書店 2023年2月 (ISBN: 9784750355474)

講演・口頭発表等

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