基本情報
論文
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ENVIRONMENTAL MICROBIOLOGY 27(1) 2025年1月8日
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Fungal Ecology 59 101095-101095 2022年10月 査読有り
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Plant Disease 105(10) 3087-3091 2021年10月1日 査読有りIn Japan, no association between the ambrosia beetle and their fungal symbionts causing branch dieback or tree mortality on maple, Acer amoenum, has been reported. However, we identified dieback of several branches and numerous holes created by three species of ambrosia beetles, Euwallacea fornicatus, Euwallacea interjectus, and Platypus calamus, on Acer amoenum trees at the University of Tokyo Tanashi Forest, Tokyo Metropolis, Japan, in 2016. The high attack density of the beetles was observed on the weakened trees; however, the contribution of the associated fungi to the branch dieback was still unknown. We isolated fungi carried by these three beetles and inoculated them to Acer amoenum cut main trunks and sapling branches to determine whether the associated fungi caused the branch dieback. Fusarium euwallaceae was isolated from all Euwallacea fornicatus and Euwallacea interjectus, whereas Arthrinium phaeospermum, Raffaelea cyclorhipidia, and Epicoccum nigrum were isolated from P. calamus, with 35, 15, and 5% isolation frequencies, respectively. Inoculation with F. euwallaceae and R. cyclorhipidia induced statistically significantly wider sapwood discoloration (six and four times wider for F. euwallaceae and R. cyclorhipidia, respectively) than the controls, and larger water-conductance loss (2 and 1.7 times larger for F. euwallaceae and R. cyclorhipidia, respectively) than the controls. However, the observed lesions were not large enough to cause discoloration, and symptoms of dieback were not observed, even 13 months after the inoculation. Therefore, we concluded that the virulence of the four investigated fungi to Acer amoenum was very low and that these fungi were likely not the primary cause of the branch dieback.
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Symbiosis 84(1) 111-118 2021年3月7日 査読有り
MISC
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日本森林学会大会発表データベース 134 593 2023年5月30日各地で報告されているブナ科樹木萎凋病(通称ナラ枯れ)が、東京都東久留米市では2020年8月に都市公園である向山緑地公園で初めて確認された。そこで、2020年8月から2022年1月まで、向山緑地公園(以下向山)、および(学)自由学園 南沢キャンパスでナラ枯れの被害の調査を目視で行った。その結果、向山では樹齢70年程度と考えられるコナラを含む、クヌギ、シラカシの計28本の樹木でカシノナガキクイムシ(以下カシナガ)の穿入を確認した。その中には樹木の更新を目的に伐採した健全木の切株も含まれており、伐採後の対策の必要性が示唆された。またナラ枯れの予防の取り組みとして、カシナガの穿入を確認した樹木・切株への粘着シート被覆による成虫の封じ込め策等を実施した。そのうち、自由学園南沢キャンパス内の1本のコナラに設置した粘着シートでは約数万頭のカシナガが捕捉され、穿入孔の調査結果と合わせると、1つの穿入孔から平均約300頭のカシナガが羽化したことが示唆された。そのほかの樹木・切株においても、数百〜数千頭のカシナガが捕捉されており、粘着シート被覆の一定の有用性が示された。向山での調査は、市から都市公園内行為許可を得て実施した。
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日本森林学会大会発表データベース 133 215 2022年5月30日ナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病)は、カシノナガキクイムシにより媒介される菌類により引き起こされる樹病であり、近年日本全国でコナラ属樹木の大量枯死を引き起こしている。大量枯死した樹木の分解によりCO2が放出されれば、森林がCO2のシンクではなくソースとなり、気候変動にも影響する可能性が指摘されている。キクイムシは材に穿孔する際に菌類を導入するため、枯死木の菌類群集さらには分解過程に影響する可能性がある。さらに、ナラ枯れが材の菌類群集や分解に与える影響は、緯度に応じた気候の影響を受ける可能性もある。我々は、枯死木の菌類群集や分解にナラ枯れと気候条件が与える影響を明らかにすることを目的として、健全伐倒木およびナラ枯れ枯死木の分解・菌類群集のモニタリングを緯度に沿った複数か所で2016年から継続している。今回は、5年経過した2021年秋時点までの結果を紹介する。
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日本森林学会大会発表データベース 133 639 2022年5月30日葉の表面を指す葉面(phylloplane)は,陸上微生物最大の生息場所の1つと考えられている.この葉面上には,植物を基質とする菌類だけでなく,葉面上の他の生物,花粉や塵といった堆積物などを基質とする多様な菌類種が存在すると考えられている.しかしながら,葉面に存在する菌類(葉面菌)は胞子や酵母,菌糸などの単純な形態で存在することや,その単純な形態ゆえに種同定が極めて難しいことから,生態学的役割について未解明な点が多い.そこで本研究では,葉面菌の生態学的役割解明に向けたそれら菌の同定基盤の構築を目指し,林内で容易に観察されるノキシノブ(常緑シダ植物の一種)の葉面より分離された菌類の多様性解明を行なった.異なる地域や時期に採取したノキシノブ71標本の葉面から420菌株を分離し,rDNA LSU領域の塩基配列を用いてそれら菌株の簡易同定を行なった.そして,そのうち分離頻度の高い17種について,詳細な種同定を行った結果,約半数にあたる8種は未記載種と考えられた.今後,葉面菌の生態学的役割を明らかにするためには,これら多様な菌類のさらなる分類学的研究が必要である.
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日本森林学会大会発表データベース 132 113 2021年5月24日全国7か所の森林においてナラ枯れによって枯死した樹木が分解していく過程で発生するCO2が森林の炭素収支に与える影響の評価を行った。各サイトに40本の枯死木サンプルを設置し、年3~4回のフラックス観測および重量減少の測定を5年間継続した。分解CO2フラックスは温度に対してExponentialな関数で記述可能であったが、枯死時の腐朽の度合いによって大きな放出量の差が見られた。この違いは枯死段階での密度差によって記述可能であり、ナラ枯れの場合は枯死以前にキクイムシが持ち込んだ寄生菌の影響ですでに材から菌体への基質変換が行われていると考えられた。実測された分解CO2放出量と環境因子の関係を用いたYassoモデルによって長期積算CO2放出量を推定し、これと重量減少から推定した炭素消失量を比較したところ、重量減少は積算CO2放出量の2倍程度の量となった。現実の大型有機物の分解過程においては細片化、溶脱の後に小型あるいは可溶化した後のCO2化現象が連続して発生しているため、大型有機物の物理的な特性の変動の効果の評価およびモデル化の必要性が明らかとなった。
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日本森林学会大会発表データベース 132 112 2021年5月24日ナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病)は、カシノナガキクイムシにより媒介される菌類により引き起こされる樹病であり、近年日本全国でコナラ属樹木の大量枯死を引き起こしている。大量枯死した樹木の分解によりCO2が放出されれば、森林がCO2のシンクではなくソースとなり、気候変動にも影響する可能性が指摘されている。しかし、枯死木分解にナラ枯れが与える影響はよくわかっていない。キクイムシの侵入による多孔質化や菌類の導入が分解を促進する可能性もあるが、キクイムシと菌類の侵入に対抗して樹木が生前に生産・蓄積した着色物質が分解を阻害する可能性もある。さらに、ナラ枯れが材分解に与える影響は、緯度に応じた気候の影響を受ける可能性もある。我々は、枯死木分解にナラ枯れと気候条件が与える影響を明らかにすることを目的として、健全伐倒木およびナラ枯れ枯死木の分解モニタリングを緯度に沿った複数か所で2016年から継続している。今回は、4年経過した2020年秋時点までの結果を紹介する。
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演習林 = Miscellaneous Information of The University of Tokyo Forests 63 1-22 2021年3月
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日本森林学会大会発表データベース 131 216 2020年5月25日ナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病)は、カシノナガキクイムシにより媒介される菌類により引き起こされる樹病であり、近年日本全国でコナラ属樹木の大量枯死を引き起こしている。しかし、材分解に関わる菌類群集にナラ枯れが与える影響はよくわかっていない。本研究では、北海道から九州まで全国7カ所で、生きたコナラ成木の幹の菌類群集にナラ枯れ被害の有無や気候条件が与える影響を調べた。 調査地あたり3~10本のコナラの幹から合計280サンプルの材を採取し、DNAを抽出した。菌類のrDNAのITS1領域を対象としてMiSeqによりシーケンスを行い、Claidentによりメタバーコーディングを行った。得られた操作的分類単位(OTU)はデータベースとの照合により分類群および生態群の同定を行った。 シーケンスにより得られた1,953,823リードから合計2888OTUの菌類が検出された。ナラ枯れは菌類の多様性を減少させていたが、菌根菌の多様性や一部の木材腐朽菌の発生頻度には正の影響を与えていた。一方、気温や降水量は菌類の多様性に正の影響があった。今回観察された菌類群集の変化が枯死後の材分解にどう影響するかは、今後枯死木のモニタリングにより明らかにして行く必要がある。
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日本森林学会大会発表データベース 124 180 2013年近年、ウルシ植栽地においてウルシの幹に樹液異常漏出被害が頻繁に見られるようになり、被害木では漆液が採取できないことも発生し、重要な問題になっている。そこで、北海道、青森・岩手・茨城・新潟県のウルシ林でその被害症状、原因及び被害状況を明らかにする目的で被害実態調査、菌類の分離及び接種試験を行った。 被害木は樹皮から外部に乳白色の漆液が異常に流出し、時間が経つと漆液は黒く固まっていた。また、患部の形成層が壊死し、幹や枝の壊死部は陥没していた。3年生の若い樹だけでなく、15年生を超えるウルシでも本被害の症状が見られた。 樹液異常漏出・陥没症状の被害木から菌類を分離した結果、Phomopsis属菌が頻繁に分離された。分離菌を用いて接種を行った結果、本菌では接種部の陥没が観察され、内樹皮に壊死が見られた。壊死部から菌類を分離した結果、本菌が高頻度で再分離された。 ウルシ植栽地では調査したほとんどのウルシ林で樹液異常漏出被害が確認され、被害率は3~94%と植栽地によって被害率が異なっていた。
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日本森林学会大会発表データベース 124 179 2013年岩手県のウルシ栽培林における生育不良や枯損等の衰退には紫紋羽病の関与が疑われているが,その実態については不明であり,白紋羽病の発生も認められる。そこで,岩手県二戸市のウルシ林で2009~2011年に両紋羽病菌を採集して接種試験を行い,当該ウルシ林の衰退に両紋羽病が関与するか考察した。紫紋羽病菌はウルシ林9ヵ所の41樹(主に生育樹)からHelicobasidium mompa(Hm),H. brebissonii(Hb)およびHelicobasidium sp.(Hsp)の3菌種が採集され、そのうちHmは菌糸生長が旺盛で,頻度は低いもののウルシに病原性を示したが,HbおよびHspは菌糸生長が貧弱で,ウルシに病原性を示さなかった。また,Hmの子実体が形成されたウルシの地下部においては発病(感染座形成)を確認できなかった。白紋羽病菌Rosellinia necatrixについては,ウルシ林4ヵ所の9樹(枯死樹)から採集され,ウルシを含む3植物種に高頻度で病原性を示した。以上から、今回調査したウルシ林の衰退に紫紋羽病が関与する可能性は極めて低いが,白紋羽病は衰退に関与すると考えられた。
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森林防疫 : forest pests : 森の生物と被害 62(2) 56-60 2013年
共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2022年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2017年4月 - 2022年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2016年4月 - 2020年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2014年4月 - 2017年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2013年4月 - 2017年3月