高野 祥太朗, 辻阪 誠, 土屋 真緒, 申 基澈, 深海 雄介, 鈴木 勝彦, 宗林 由樹
日本地球化学会年会要旨集 65 196-196 2018年
<p>Ni,Cu,Znは,海洋生物にとって必須または毒性がある. 海洋におけるそれらの循環は, 大陸との相互作用, 生物活動, 海洋大循環の影響を受けるため, 気候変動,海洋生態系の研究と密接に関係している.Ni,Cu,Zn同位体比は物理的,化学的および生物学的過程において変化する.そのため,濃度に加えて安定同位体比を分析することで,微量金属の生物地球化学循環をより詳細に知ることができる.本研究では,これまでに開発した海水中Ni, Cu, Zn同位体比一括分析法を用いて,西経170度測線における南極海,南太平洋の溶存態Ni, Cu, Zn濃度および同位体比の鉛直断面分布を明らかにした.</p>